どぅも、MActive編集部のいっぺ~です。
私の勤務している会社は結構アナログな会社だと思っていたのですが、コロナウィルスによる緊急事態宣言後に事務員のほとんどがテレワークとなり、解除後も基本的にテレワークを継続するという事になりました。
一時的だと思っていたテレワークが継続となると、デバイスの操作性やプライベートとの共有など、我慢できていた部分ができなくなってきます。
例えば、ディスプレイ。
会社のPC用デュアルディスプレイを自宅に持って帰ってきており、デスクの上はそいつに占領されております。
しかしそれとは別に、自分の私物PCもあるわけで、実際問題仕事の合間にも多少は私物PCでの作業をしたいわけです。せっかくのテレワークなのですから。
アナログなわが社はその割にはセキュリティにはうるさく、私物PCでの仕事は禁止されています。会社から支給されたデバイスを使用します。私物からのリモート接続も禁止です(できますが)。
更に会社PCは常に監視されていて、私用で使えないこともないですが管理者に見られている可能性があります。
ということは仕事が止まっているのもバレてしまうのですが(笑)まぁ基本見られていないと思いますし、履歴も残るらしいので、会社PCで私用のブログや資産運用をするよりは止まっていた方がましですよね。電話していたと言えばいいですし。(電話も監視されてるのか⁉(笑))
私物PCはノートなので、こちらを使いたい時は会社用キーボードをどかしてスペースを作ってノートを置いて使えばいいのですが、イチイチ面倒くさいんですよね(笑)
私物を使っているときにちょっと仕事したくても、ノートをどかしてキーボード出さなきゃいけないし。
更に欲を言えば、私物ノートもデュアルディスプレイで作業したい。
そこで色々考えた挙句、導き出した答えが↓
「Mouse Without Borders」+「ワイヤレスディスプレイ」の併用
です。
「Mouse Without Borders」は4台までのPCでキーボードとマウスを共有できるアプリで、マイクロソフトの公式アプリだから安心だし、「ワイヤレスディスプレイ」機能は他のPCの画面をサブディスプレイとして使う機能で、windows10の標準機能なので全く問題なしです。
ただ、会社PCはセキュリティの関係か、私物PCからのワイヤレスディスプレイ接続ができなかったため、(会社PCから私物PCにはできる)、更に一工夫し、
- 会社デスクトップPC
- 会社ディスプレイ1
- 会社ディスプレイ2
- 私物ノートPC(HP spectre x360 2018)
- 私物ノートPC(VAIO DUO11)
を「Mouse Without Borders」と「ワイヤレスディスプレイ」機能でつなぎ、まるで1台のPCを3つのディスプレイで操作しているかのような環境を作り出しました。
ただ、これはたまたま家にwindows10のインストールされたPCが3台あるという環境だからこそできたことですので、通常であればPC2台を「Mouse Without Borders」で繋ぐところまでになるかと思いますし、会社PCに私物PCからワイヤレスディスプレイ接続ができれば3台目のPCは不要です。それでも「キーボードとマウス機能の共有化」は可能ですので、在宅ワークの環境に満足できていない方の参考になればと思い記事にさせていただきました。
ちょっとややこしいですが、分からないところがあればコメントください。私も素人なもので、お答えできない可能性が高いですが(笑)

テレワーク用PC接続図

色々考えて設計した、テレワーク用PC接続図です。
元々は会社デスクトップPCにモニター2台とキーボードとマウスで使用しており、机はいっぱい。そこに更に私物のノート(spectre)を出そうとすると、どうしてもキーボードが邪魔でしたので、PC同士を「Mouse Without Borders」で接続してノートのキーボード、タッチパッド、マウスで会社PCもノートも操作できるようにしました。(下に説明あり)
そして私物ノート(spectre)もたまにデュアルモニターで作業したいなぁと思いHDMI切り替え装置の取り付けを検討しましたが、そもそもPC側にHDMI端子が無く、色々買い足さなくてはならなかったため、windows10の純正機能である「ワイヤレスディスプレイ」接続機能を利用し、ノート→会社PCに接続して会社PCをサブディスプレイ化しようと考えましたが、会社PCにはなぜか接続できず、画面割れで引退していたwindows10pro搭載のVAIO DUO11をハブにしてモニター2を会社PCでも私物ノートでもサブディスプレイとして使用できるようにしてみました。
結果的に、「Mouse Without Borders」で3台のPCをspectreのキーボードとマウスで操作することになりました。
ちなみに、マウスは会社PCに接続しておいてもいいですが、会社PCのマウスで操作しながらノートのキーボードを操作しようとすると結構な頻度でエラーが起こります。そのため、キーボードを有するノート(spectre)の方にマウスを接続してあります。
会社PCにキーボードを接続しそちらをメインで使うのであればマウスは会社PCに接続した方がいいです。HP spectre X360は2+1なのでキーボードをひっくり返してタブレット型にして使えるので、お気に入りのキーボードが別であるのであればそちらをオススメします。私の場合はspectreのキーボードが好きなので、そちらそメインにしております。(VAIO DUO11のキーボードもかなり好きです)
ざっと説明しましたが、意味不明ですね(笑)
一個ずつ説明していきますので安心してください(笑)
Mouse Without Bordersで複数のPCを一つのキーボード、マウスで操作する

まずは要であるキーボードとマウスのスマート化から説明します。
これはとっても簡単で、WindowsのOSを作っているマイクロソフト社が無料配布している「Mouse Without Borders」というアプリをそれぞれのPCにダウンロードするだけで達成できます。
簡単なので、インストール方法は下記記事を参考にしてください(手抜き)
このアプリはどんなアプリかというと、
- PCを最大4台まで同じキーボード、マウスで操作することができるようになる
- PC間でコピーペーストができるようになる
- PC間でファイルの移動ができるようになる
いやマジで最高です。
いわゆるマルチモニタ化ではなくて、複数のPCを横断して使用できるというところがミソですね。
そして何と言ってもPC間でコピペができるようになるという副産物が最高すぎます。文章はもちろん、ファイル、画像、なんでもいけます。
AのPCでイラレ操作してペイントに張り付けてそれをコピーして、BのPCに張り付けるということも可能です。
マウスの動きは、マルチディスプレイのような感覚で、マウスが画面の端まで行くと、隣のディスプレイ(PC)に移動してそのままそちらのPCで作業できます。並び方も縦横自由に選べるので、実際のモニター配置に合わせればストレスフリーです。


ノートPCを接続しているのであれば、そのキーボードですべてのPCを操作できますし、タッチパッドも使えます。私はこれが一番うれしい。ノートのキーボードが好きなので。タッチパットも使えるし。(後日テンキーは買い足しました(笑))
ただ、デスクトップPCを操作しているとき、タッチパッドは使えるのですが、スクロールだけはできませんでした。これは全てのノートPCに当てはまるのかは分かりませんが、私はできませんでした。マウスでのスクロールは問題なく可能です。(2020/6/22朝BIOSアップデートでスクロールもできるようになりました)
また前にも書きましたが、どうやらキーボードとマウスはPCごとにセットとして認識されるようで、例えばAのPCのマウスを使ってBのPCを操作しているとき、Bのキーボードでタイプしても反応しないときがあり、その時はAのキーボードでタイプするか、もしくはBのマウスを動かしてからBのキーボードを操作することで解決できます。
これは、意外と面倒くさいです。私はデスクトップに接続されたマウスとノートのキーボードを使用しようと思っていたので、デスクトップPCでの作業毎にこの現象がおき、その都度タッチパッドでマウスをデスクトップモニターまで動かしてタイプするという全くスマートではない状態でした。
そのため、マウスをノートPCに接続して使っています。
まーこれはこれで全く問題ありませんし、わずらわしさも解消されたのですが、ノートにマウスを接続するというのが何となく嫌なだけです(笑)でもデスクトップ用のデュアルモニターは広すぎてタッチパッドでは作業性が落ちるので、仕方ないです。
何はともあれ、デスク上からキーボードが消え、1セットのキーボードとマウスで3台のPCを使用できるようになりました。
私物の高級ノートの快適なキーボードで仕事ができる喜びと、仕事の合間にブログや株の確認が即座にできる幸せを感じております。
隣のPCの画面をサブディスプレイとして使えるWindos10純正機能で簡単マルチディスプレイ化

マウスとキーボードの共有ができたので、あとはディスプレイの共有です。
一つのディスプレイを複数PCで共有する方法は色々とあります。
- HDMI切り替え装置を使う
- ワイヤレス接続できるディスプレイを使う
- windows10のワイヤレスディスプレイ機能を使う
1.HDMI切り替え装置を使う
HDMI端子とケーブルがあり、切り替え装置を購入する資金があれば1のHDMI切り替え装置を使うのが一番素早く切り替えできる方法です。
我が家のテレビはHDMIが2入力しかないので、オーディオとファイヤースティックを繋ぐとニンテンドースイッチがテレビでできないため、上に貼った切り替え装置を使っています。
家にあるのでこれを使えばよかったのですが、私のノート(HP Spectre X360)はHDMI出力口がありません(笑)USB変換アダプターを買うのも馬鹿らしいし、テレビでスイッチ(ゲームの方)ができなくなるので別の方法を考えました。
2.ワイヤレス接続できるディスプレイを使う
ワイヤレス接続可能なディスプレイに関しては、これまた我が家のテレビが該当します。SONY BRAVIAの5年前のやつ。できるんですが、場所がちょどいい所にないので断念。
ちなみに会社から持ってきたPHILIPSのデュアルモニターは非対応です。方法としては、HDMI端子に差すタイプのワイヤレスディスプレイ化装置を購入すればこの方法でも共有が可能です。でも買うのめんどくさかったのでやめました。買える人は買った方が簡単です。なんでもワイヤレス接続できるようになります。スマホも。
3.windows10のワイヤレスディスプレイ機能を使う(本命)
我が家の設備でそのままできたのが、3のwindows10純正機能を利用した方法です。
これはどういうことかと言うと、メインPCから別のPCに接続し、接続先のPC用のモニターに接続元の画面を表示させることができる機能です。
拡張でも複製でも可能です。プレゼンなどに使用される機能です。
Windows10の純正機能ですが、普通は設定で共有できないようになっているので、設定変更をすれば簡単に接続することができます。
説明が面倒なので参考にさせてもらった記事を添付します↓(またか笑)
接続先のPC設定で「このPCへのプロジェクション」の設定を「どこでも使える」にするだけ。これだけで、他PCから「ワイヤレスディプレイに接続する」を押した時に選択できるようになります。



ただ、私に起こった問題としては、会社のデスクトップPCは上記設定を許可しても、ワイヤレスディスプレイ一覧に出てきて接続まではいくのですが、途中で切断されてしまいました。原因不明ですが、会社PCのセキュリティ設定なのか、会社サーバーへVPN接続中だったからなのか、不明です。(後日なぜか接続できましたが、途中で切断されます。VPN接続していない時にやってみると長時間接続できていたので、それば問題かもしれません)
逆に、会社PCから他PCへの出力は可能でした。
そのため、3分ほど考えて、家に画面が割れたwindows10がもう一台(VAIO DUO11)あることを思い出し、会社PC用のデュアルディスプレイの片方にVAIOを接続し、会社PCからVAIOに拡張でワイヤレス接続することで、仕事中は会社PCをデュアルディスプレイ化。更に、私物PC(spectre)からVAIOに接続すれば私物PCの画面もデュアル化できる(この時は会社PCは1画面になる)ようにしようと考え、やってみました。
結果的にはできました!

はじめは何故かワイヤレスディスプレイ一覧にVAIOが出てこず、8からのアップグレードだからダメなのかなぁと思いましたが、双方再起動することで解決しました。
VAIOはノートなためなのか、古いからかは分かりませんが、「ハードウェアがそもそもワイヤレスディスプレイ接続に対応していません」みたいな注意が出ますが、全く問題無しでした。
ちなみに、デスクトップPCとVAIO本体は隣のテーブルに置いてあります。ほぼ触る事ないので。

できましたが、やはり問題はあります。
会社PCをデュアルモニターでフルに使って仕事をしているので、途中で画面が1つになると、開いているタスクが全て1つの画面に押し込まれます(笑)デュアルに戻しても、元に戻りません。
なかなかストレスなので、今ではVAIOを外し、なぜか途中から接続できるようになった私物PCから会社デスクトップへのワイヤレス接続で作業しています。
この方法であれば、会社PC側は画面が減ったという認識にはならず、タスクがまとまることはありませんし、ワイヤレス接続中も会社PCのサブ画面の方はそのままなので、マウス共有していればそのまま仕事もできます(笑)
更に、ワイヤレス接続はタスクの1つとして接続先PCのタスクバーにアイコンがでるので、開いたり閉じたりが可能です。ということは、すごく便利ということです(笑)

でも、会社PCで表示していますので、監視対象にはなっていると思います。その点ご注意を。
VAIOを使った3台接続であれば監視されずにデュアル化できていたことになります。
ワイヤレスディスプレイ接続で疑似遠隔操作もできる
そしてこの、PCをワイヤレスディスプレイ化機能ですが、同じLAN内であれば疑似的に遠隔操作することも可能です。
自宅にいながら、会社PC(デスクトップ)を私物ノートPCで遠隔操作して庭やソファーで仕事をしたいと思ったことはありませんか?
私は庭に大きなウッドデッキを作ったばかりなので、そこでコーヒーを飲みながら仕事がしたかったです(笑)

会社PCがデスクトップだとこれができません。遠隔操作であればwindows 10 proに備わっている「リモート デスクトップ接続」機能を使って、私物ノートから会社PCに接続してしまえばいいのですが、セキュリティ上、一応禁止と言われてしまったのでこれは避けています。(聞くまでは禁止ともなんとも言われていないのでやってしまえばよかったのですが(笑))会社PCはほとんどがwindows proだと思うので、やりたくなりますよね。これができればカフェなどでも仕事ができます。↓
でも、家の中であればリモートデスクトップを使うまでもなく、mouse without bordersとワイヤレスディスプレイ接続を使ノートから接続元の会社PCを操作できるのです。
やり方は簡単で、会社PCから私物ノートに「複製」でワイヤレス接続するだけ。
mouse without bordersが機能していれば、接続元のPCをノートのキーボードとタッチパットで操作できるため、私物ノートで操作しているかのような感覚で会社PCを操作できます。何とも不思議な感覚。
またmouse without bordersを使用しなくても、「ワイヤレスディスプレイ接続」の設定変更でも同様の疑似遠隔が可能です。
やり方は、「ワイヤレスディスプレイ」で接続後、接続元のPCに表示される「このデバイスからのマウス、キーボード、タッチ、ペン入力を許可する」というところのチェックを入れるだけです。

すると、接続先PCからの操作が可能になるのです。まーもともと「mouse without borders」で共有しているので、チェックを入れずともできるのですが(笑)mouse without bordersを入れていない人はチェックを入れましょう。
これで社内のルールを守りながら家じゅうどこででも仕事ができるようになりました。(ルールっていつどこで誰が決めるのでしょうか。これもシャドウIT?全て自己責任で行いましょう。)
テンキーを接続したら完璧
会社ではデスクトップでしたので、いくらノートのキーボードが好きといっても、作業上テンキーを使用した方が10倍くらい作業性が良いものもどうしてもあります。
そこで、bluetooth接続式(アダプタ無し)のテンキーを購入しました(笑)

ちょっと邪魔だけど、はるかに作業性が上がりました(元からデスクトップのキーボードを使えばいいじゃないかというのはヤボですよお兄さん)。
USBtypeC充電型でアダプタ不要のbluetooth接続。超邪魔な「Numlock」が7の上に無いという最高配置。上下やHomeボタンもあるタイプにしたのは、ここを仕事で使うシステムでショートカットにしていて多用するからです。
最高です。
色々ややこしいですが、テレワークをどうやってやっていこうか悩んでいる方の参考になれば幸いです。
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